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【神奈川から島根へIターン】自分で考えて行動する、離島での仕事と暮らし

「Humans of Nishinoshima」
島に住んでいる人って何してるの?島にはどんな仕事があるの?
このマガジンでは西ノ島で暮らす人にインタビューし、
イメージしづらい離島での暮らしについてお届けしています。

中村美穂さん
大人の島体験を経て西ノ島に移住

今回インタビューしたのは、2022年10月-12月の「大人の島体験」を
経て、西ノ島に移住した中村さんです!
忙しくも充実した生活をしている中村さんにたっぷりお話を聞きました!

ちなみに以前、西ノ島町noteで記事も書いてくれていますので
ぜひ併せて読んでみてくださいね。


プロフィール

ーーよろしくお願いします、改めてだけど自己紹介をお願いします!
中村美穂です。神奈川県出身で、去年の10月から大人の島体験で
こっちに来て、気に入ったのでそのまま就職・移住をしました。
島暮らしは10ヶ月目です!

島に来たきっかけ

ーーでは島に来たきっかけを教えてください!
元々専門学校を卒業して、就職っていうのがあまりピンと来なくて。
とりあえずバイトしながら生活していたんだけど。
同級生が就職していって、このままじゃまずいなあと思って、
何か今後のためになることをやらなきゃなって思ってたの。

1年間大学に行ってて、そこを辞めるくらいから地方で暮らしてみたいっていうのがずっとあって。
っていうのでSMOUTっていうのに登録してて、そこで島体験を見つけて。
ハードル低くお試しで島暮らしができるっていうので来てみて。
だから最初は海士とか西ノ島のことも知らなくて、ゆるく来てみた感じ。

ーー地方で暮らすのに興味が出たきっかけは?
専門学校でものづくり関係のことをやってたんだけど、
そこでデザインを考えるのに「自然から学ぼう」みたいなのが1年生のときにあって。
自然をモチーフにしたものを作ったりとかして、それでちょっとずつ自然に興味を持つようになった。
学校は都心にあったから自然は全然なくて、もっと自然のあるところに行きたいなって思い始めたのがきっかけかな。

移住を決めた理由

ーー島体験をして、移住を決めた理由を聞かせてください。
それめっちゃ聞かれるんだけど(笑)、ふんわりというかなんとなくが多くて。
移住を決めたのも、島を離れる理由がなかったっていうか。
もちろん気に入ってるっていうのもあるんだけど、
他の子は「もっと他の所も見てみたい」とかしてたんだけど、
私はあまり移動したくないっていうのもあって。
最初に来たのがここで、すごい自分に合ってるような気もするし、
何事も私は結構「これがいい」より「これでいい」って思う派だったから。
現状に満足してて、就職もスムーズに決まったから、ご縁もあって残ることにしました。
うん、私はご縁で生きてる人間かもしれない。学校とかも最初に見たので決めたりとか。
そういう最初に見たものが自分に合ってる!って信じるタイプなのかもしれない。

仕事について

ーー今の仕事の内容を教えてください。
職場は「西ノ島町特定地域づくり事業協同組合」で事務の仕事をしながら、
そこが指定管理者として受けている、「西ノ島町テレワークオフィス」の
受付もしてる。
事業協同組合の仕事としては、簡単にいうと民間の派遣会社みたいな感じで、現状は基本的に島外から人を雇用して、その人を島内の事業所に派遣してっていう流れで。
外から来た人の移住のサポートとか、事業所とのマッチングや面談をしたりもしてる。

テレワークオフィスの方は、受付や掃除とかの基本的な運営と、
場所が分かるような表示を作ったり、新しくコーナーを設けたり。
利用者目線でどういうのがあったらいいかな、とかどうすれば来てくれるかなっていうのを考えつつやっています。

コミュニティ図書館「いかあ屋」の本を置いたり

ーー仕事のやりがいや楽しいところは何ですか?
全部自分で考えながらやれるところかな。
自分で「こういうのあったらどうですか?」って聞きながら進めて。
自分で考えたことを実現出来るのは楽しいし、それを褒めてもらった時も嬉しい。
その反面どうしても疲れる。自分で動かないと何も起きないから…。
そこが大変なところでもあるかな。

テレワークオフィスの看板と

ーーみほちゃんは海月堂さんでも働いたり、そこで古道具店も始めたと思うんだけど、それについて聞かせてください!
日曜日は海月堂でカフェのアルバイトをして、土曜日は古道具店の準備をしています。
古道具店を始めたのは、元々私が骨董とか食器に興味があって、
島体験生の頃から海士町のあまマーレに行って食器とか買いに行ってたんだけど、菱浦港からすこし距離があるし、その時はまだ車も持ってなかったから気軽には行けなくて。
西ノ島にもそういうのがあればいいのになと思ってて。
で、海月堂はスペースがあるから、「こういうのやったらどうですか」って言ったら海月堂の小山さんたちも、以前から町の人からそういうのをやってほしいと言われてたらしくて。
で「じゃあ中村さんやってください!」って言われて。
じゃあやるかあ、って軽い気持ちで始まったんだけど。

西ノ島について

ーー西ノ島の好きなところやお気に入りの場所、好きな食べ物はありますか?
景色がきれいなところかなあ。島体験生で来て1ヶ月くらいで、
まだ島に慣れていない頃からスッと馴染む感じがあって。環境は変わったはずなのに、ずっと前からいた気がするくらい、島暮らしが自分に馴染んだというか。
この前も実家に帰省したんだけど、「自分はこんな環境で生きてたんだ」って。電車に乗ったり人も情報も多くてすごく疲れちゃって。
元々は都会のそういう環境にいたのに、すぐ馴染めちゃうような島の感じも好きだし。
無意識に島の自然に癒されてはいるんだろうなとは思う、
今は週休0日みたいな生活なんだけど、そんなに疲れていないのは島にいるからだと思う。

赤尾展望所でピクニック

あとはやりたいことを言った時に周りが応援してくれたり、
受けて入れてくれる人がいっぱいいるところかなあ。
私は島のおじいちゃんおばあちゃんとごはん食べることが多くて、
娘みたいに接してくれる人もいたりとか。

好きな場所は色々あるけど、赤ノ江近辺とかかな。
浦郷から赤ノ江への道を自転車で走るときの景色が好きかな。
夏は草が多いから秋冬がおすすめ!
西ノ島は黄昏るところはいっぱいあるよね。

好きな食べ物は…私は魚好きで、さっき言ったおじいちゃんおばあちゃんからは「魚めちゃくちゃ食べる子」で覚えられてるくらい。
あ、あと「あすか」の唐揚げが好き!うん、海鮮系全部とあすかの唐揚げかな。

ポテチを作ったりも

ーー西ノ島に来てから変化はありましたか?
変化…一気に全部変わったから…島に来たから変わったのかって言われるとわからないんだよね。
元々は神奈川の実家で暮らしてて、いきなり島根の離島で一人暮らしになって就職して。比較するのが難しいというか。確実に豊かな生活にはなってるとは思うけど、内面は変わってない気がする。

ーー話が戻っちゃうんだけど、さっき言ってたように島にすぐ馴染めたっていうのは、何が理由だと思う?
何だろうね……分からない(笑)
元々適応力はある方だと思うから、自分の性質もあるとは思うんだけど。
島に来てまだ1年経ってないんだけど、それを言うと結構驚かれたり。前からいるように見えるよねって言われたりとかも。

これからについて

ーー島との相性が良かったってことなのかな。次はこれからの目標を教えてください!
あまり目標を立てるタイプじゃないんだけど……
楽しみを見つけつつ無理せず暮らしていきたいかな。
あとは古道具店も今は引き取って販売してるだけなんだけど、自分で作った雑貨とか、手を加えれば使えそうな物とか、廃材とかをアレンジして販売したいとも考えてて。

長野県に「ReBuilding Center JAPAN」っていうお店があって。
古道具店をやりたいって思ったきっかけがそこで参考にもしてたりするんだけど。
そこがお家に限らず畳んじゃったお店とかから食器や道具を引き取って販売してるんだよね。
「サポーターズ」っていう制度もあって、ボランティアで引き取った物を綺麗にしたり、陳列をしたりとかをするんだけど、私も2回参加してて。

私もどれくらいの人が参加してくれるか分からないんだけど、1人でやるのも大変になってきたし、手伝ってもらいながらもうちょっと広げていけたらなとは思ってる、ワークショップもやってみたりとか。
海月堂がある旧黒木小の建物が色々な可能性があるとは思うから、面白い場所にできたらなって思ってる。
できればろくろや電気窯も買って陶芸もやりたいし……やりたいことがいっぱいある!

ーー最後に、この記事を読んでくれるであろう、西ノ島に来てみたい人に向けて一言お願いします!
来たらはまる人ははまると思う!来てみないとこの良さは伝わらないよね。
派手さはないけど、じわじわくる良さっていうか。
ただ気に入る人は本当に気に入ると思います、と言っておきます!

西ノ島町観光協会のインスタグラムにも登場しています!

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