西ノ島町公式note
「いつかやりたい」が叶った場所-島でお弁当やパンを手作りしています-
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「いつかやりたい」が叶った場所-島でお弁当やパンを手作りしています-

西ノ島町公式note


西ノ島町で暮らす”人”にスポットを当て、島の方にインタビューしていくマガジン「Humans of Nishinosima」

第二回目のゲストは、西ノ島の別府港で「ドンキー」というお弁当屋さんを営む、坂敦子さんです。坂さんは、バリバリお仕事をされる傍ら、3人の子どもを育てるパワフルなお母さんという一面も。そんな坂さんに、お仕事について、島暮らしについて聞いてみました。

お話しした方:坂敦子(さかあつこ)さん 
西ノ島町出身/大学卒業後島にUターン/港の近くでお弁当屋さんを営む

一回で終わらない関係が楽しい


ーーまずは坂さんが働かれている場所、「ドンキー」について教えて下さい。
別府港のすぐ近くにある、お弁当屋さんです。お弁当、おにぎり、パン、ケーキ、ソフトクリームを売っています。以前は食堂として営業していましたが、コロナ禍をきっかけにお弁当屋さんというスタイルに変えました。観光客は以前よりも減りましたが、その分地元の方に目を向ける時間が増え、お店でお客さんとお話しする時間がとても楽しいです。小さいお店なので、次のお客さんがくると、「またねー!」となってしまうのですが、次来られた時に前回の話の続きを聞けたり、新しい話題が出来ていたり、一回で終わらない関係が楽しいです(笑)。

常連様と楽しくお話ししている様子。

ーーソフトクリームが美味しいと島のたくさんの人から聞きました!「ドンキー」の名前の由来はどこからきているのですか。

小説の「ドン・キホーテ」からきています。この町で誰もやったことがないことを始めよう!という意味で父がつけました。昔はハンバーガーやシェイクもあったんですよー!

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お店の看板には昔のメニュー、ハンバーガーの絵が残っています。

独学から始まったパン作り


ーー坂さんがドンキーで働き始めたきっかけはありますか?。
本土の大学に進学して、特に島に帰ってくるつもりはなかったんですが、帰ってきていました(笑)。最初島に帰ってからは、老人ホームの事務員として働いていて、8年前に両親がやっていたお店「ドンキー」をお手伝いし始めたという感じですね。元々、小学校くらいの頃から料理が好きで、色々作っていたんです。もちろん下手くそですよ?(笑)。でもすごく楽しくて。だから将来は何か作る仕事がしたいなーとぼんやり思っていました。本当、人生なるようになってますね、いつのまにかお店で色々作っている自分がいます(笑)。

ーーということは、大学で調理や栄養の勉強をしていたのですか。

いやいや、独学ですよー!(笑)2人目の子どもが生まれる時に、趣味でパンを焼き始めたのがきっかけです。最初はホームベーカリーを使っていたんですが、だんだんはまっていって、今では家に小さな工房があります。でも独学なので、今でも自信はないし、これで合ってるのかな?と日々思います。きっとこの先もこの気持ちは変わらないと思います。だからたまに、情熱大陸とかで、パンに全身全霊を捧げている方を見ると、私と全然違うー!と思う時があります。本当、職人の皆さんってすごいですよねぇ。

自宅の工房でパンを焼いている様子。

ーーいやいや、独学もすごいですよ。つまり、趣味のパン作りから、今ではお店に並ぶようになったということでしょうか。

そうなんです。最初はお店にパンはなかったんですが、趣味で作ったパンを出すようになってから好評で今では10種類以上あります。そしたら周りから、「パン作れるってことはケーキも作れるの?」って聞かれて。そう言われると出来る気がしちゃうじゃないですか(笑)。これもまた独学です。最近では、「シュークリームも作れる?」と聞かれていますが、もうこれ以上は作れませんよー(笑)。でも私、断れない性格なんですよねぇ(笑)。

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手作りパンが10種類以上。手書きの商品紹介を添えて。

朝5時から始まる一日

ーー「ドンキー」にシュークリームが並ぶ日もそう遠くなさそうですね(笑)。私もリクエストしたくなっちゃいます(笑)。パン作りってことは、朝も早起きですか。

基本的に5時に起きてすぐパンを作ります。本当はヨガをしたり、コーヒーを飲んだり、ゆっくりする時間を作らないとと思いつつ、起きてすぐ家の工房でパン作りです(笑)起きてすぐパン作りって、よく考えたらやばいですよね(笑)。朝8時くらいに焼き上がったパンをお店に持って行って並べて、そこからお店の仕事を始めます。夕方は、子どもが帰ってくるまでに生地の仕込みを終わらせるのが理想なので、このルーティンがうまく行った時は、「よしっ成功!」って感じです(笑)。子どもの習い事の送り迎えなどで終わらない時は、夜に生地の仕込みをするので、大体11時くらいまでかな、そこから寝るという感じです(笑)。

ーーわーかなりハードですね。そんなハードスケジュールの中で、やりがいを感じる瞬間はありますか?

やりがい、なんだろうなぁ。毎日のルーティンが当たり前になっているのであまり考えた事なかったです。でも、誕生日ケーキのオーダーが入って、自分がデコレーションしたケーキが誕生日会に並ぶときは嬉しいなぁって思います。その時の様子を写真や動画で送ってくれる方もいるんですよ、ケーキのろうそくを消してる瞬間とか、もう本当に嬉しいですね!年に一回しかない貴重な日を自分に任せて貰えるなんて、やっぱりその瞬間はやってて良かったなぁって思います。

手作りの誕生日ケーキ。
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ロールケーキも人気です。

大切なものは島に詰まっている


ーーパンだけでなく、ケーキもお店の人気商品なんですね。話は変わりますが、坂さんの西ノ島の暮らしで好きなところを教えて下さい。

大切な人がみんな島にいることですね。都会に行ってみたいとか、島を出てみたいなとか、思った時もあるけど。結局、島の暮らしが心地良いんですよね。家族とか、仲が良い友達とか、昔からの同級生とか、大切なものは全て島に詰まっています。住めば住むほど心地が良い、そんな感覚です。

仲良しご家族での一枚。

ーー最近大切にしている事や、”モットー”があれば教えて下さい。

モットー、なんだろう?座右の銘とかあったほうがいいなぁと思いつつ、全く思いつかないなぁ(笑)。けど、最近大切だなと考え始めたのは、バランスです。先日、iPhoneが壊れて、修理に出していて、二週間くらい携帯がなかったんですよ。でも逆にそれが良くて、情報量が少ないから心もスッキリするし。それに、子どもと家で話している時に、「今日は、お母さん下を見ずにお話ししてくれるからいいね!」と言われて。子どもって本当に見てますよね、いつもケータイ見ながら話してるんでしょうね。

ーーとってもいいお話しです。最近ではデジタルデトックスも流行っていますよね。

筆者の一言

明るく、テンポ良く、時には「あれ、私がインタビューされているのかな?」と思ってしまう程、お話し上手な坂さん。その明るさから、ついつい坂さんに会いたくて「ドンキー」に行ってしまう方も多いのではないでしょうか。是非みなさんも坂さんに会いに、お店に遊びに行ってみて下さいね。

(インタビュー・文 吉谷優花)



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島根県の日本海に浮かぶ隠岐諸島、西ノ島町。 人口約2,600人、放牧の馬や牛と共存する、自然豊かな島です。 #隠岐ユネスコ世界ジオパーク