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高校生が離島で0円食堂をやってみたら、心もお腹もいっぱいになった話。

こんにちは、Note管理人のYukaです。
本日の記事は、隠岐島前高校地域国際交流部のみなさんからです!
西ノ島で地域の方と関わりながら「0円食堂」の企画を実施。
その様子を楽しく記事にして頂きました。

地域国際交流部とは?
地域貢献や国際交流につながる活動を楽しみながら行う部活です。
主な活動内容に地域ボランティア、保育園実習、国際交流などがあります。

高校生が島で0円食堂?!

今回の企画の0円食堂とは?

西ノ島町にお邪魔したのは0円食堂を島前3島でやろうと考えたからです。
0円食堂とは某テレビ番組で聞いたことがある方もいるかと思いますが、それとは少し違い、捨てられる食材ではなく、島をまわり、その時にお家にある食材を無料でいただくというものです。これを島前地域でやるとなったらどうなるのだろうという好奇心、島の人と交流をしたいというアイデアから行動に至りました。
西ノ島町の他にも、海士町、知夫村もまわりました。
そちらの記事もそれぞれの島のnoteに載せる予定です、ぜひご覧ください!

いざ!西ノ島町へ!

海士町から西ノ島町へ内航船に自転車をのせて、いざ出発!
期待と不安を胸に記念写真をパシャリ

この日は夏かと思うくらいとてもいい天気で、絶好のサイクリング日和!
天気まで私たちを応援してくれているようでした!

1軒目

最初にお伺いしたのは宇賀地区在住の平木さん。
いただいたのは、たくさんの小さな玉ねぎ!
玉ねぎを育てていたのは、平木さんのお父さんである、山下さんです。
普段は岩牡蠣の養殖をしているそうです。

1軒目からびっくりするほど優しく丁寧に接してくださって、とても心が温かくなり、島の温かさを改めて感じることができました。
山下さんにいただいた玉ねぎが調理編で大活躍します!

2軒目

その後、平木さんのご紹介で向かった先は、農家の小西さんの畑。
小西さんの畑は、たくさんの作物が緑色の海のように広がっていました。
その中から、小西さんは「好きにとっていいよ」と言ってハサミを渡してくださり、バイキング状態でした。私たちは、真っ赤なトマト、パプリカ、ズッキーニ、ジャンボししとう、オクラなどの新鮮な野菜をたくさん収穫させていただきました!
小西さんの優しさから育った野菜たちはどれもキラキラしていました。

3軒目

そして、宇賀地区から浦郷地区へ移動し、西脇さんと和子さんのご夫婦で営んでいる鮮魚店にお邪魔させていただきました!

お店の前には干物がたくさん並べられ、とても美味しそうでした。
お店の中には新鮮な魚や干物、外には海の風が気持ちよくあたる軽食スペースがありました。
鮮魚店では市場から新鮮な真イワシを取り入れ、真イワシを天日干しにします。
干物にする魚は脂が乗っていないほうが美味しいらしく、実際に触って比較してみると、売り物のほうが身が硬くなっていたけれど、脂が乗っている方は柔らかくなっていました。
そこで、干物にできない真イワシを譲っていただきました!

また、お話をしているときにイワシのみりん干しをいただきました。
潮風と太陽の自然で時間をかけて作られたものは想像を超えるほど美味しかったです!

4軒目

続いて浦郷地区では、趣味でパンを作っているという小泉さんのお家にお邪魔させていただきました!
突然お邪魔したのにも関わらず、「上がってお茶でも飲んでお話しましょう」と言ってお茶菓子まで出してくださり、趣味や西ノ島のお祭りについてのお話などをたくさん聞かせていただきました!

小泉さんには手作りの生食パンをいただきました。また、食パンにつけるはちみつもいただき、幸せな気持ちになりました。

5軒目

最後に向かったのは、普段から高校生がお世話になっている西脇さん宅。
西脇さんは普段、遊漁船を営んでいて釣りもたくさんするそうです!

西脇さんは実は今回西ノ島を回っていた高校生の一人の島親さん!
この一日でとってもお世話になりました。

島親とは?
島前高校を支える応援団
隠岐島前高校は生徒の約6割が島留学生といって島の外からきていて寮生活をしながら高校に通っています。
その島留学生には地域と関わるきっかけとして島前3町村の20代〜70代の方が一人につき、ひとりついてくださるという制度

そんな西脇さんには、新鮮なお魚をたくさんいただきました。

イトヨリダイやシマアジのような珍しい魚を含め、
たくさんの魚を釣ってすぐの状態でいただくことができました。
この魚たちは調理編でどんな料理になるのでしょうか?

西脇さん、ありがとうございました!!

西脇さんとお別れしたあとは、内航船に乗り、海士町へ帰りました。
寮へ戻っている途中、一日を振り返り、嬉しかったことや心温まる出来事についてみんなで話をしながら夕日が沈んでいくのを眺めました。

番外編

西ノ島で一日、食材調達をさせていただいた中であった、
心温まる出来事をご紹介します。

朝から船にのり、西ノ島に到着!
西ノ島ではポカポカなお天気の中で自転車を走らせ、食材を調達させていただき、気づくと、お腹はペッコペコ!

お昼には、お魚をたくさん頂いた西脇龍次さんのご実家でお義母さんやお子さんと一緒にサザエカレーや、サラダ、クロマグロのミンチ天ぷらなどたくさんの料理を一緒に作り、ごちそうになりました!

美味しくなる方法を教えてもらいながらコトコト・・・
私が今まで食べていたサザエカレーよりもたくさんサザエが入っていて、
とても贅沢でした!

玉ねぎのみじん切りの仕方から魚のさばき方まで、料理のコツを教えていただきながら作りました。たくさんの温かい機会に高校生も「いいんですか!?」と連呼しながら素敵な時間を過ごさせていただきました。

こんなにたくさんの料理をご家族といただきました!
このおかげで午後の西ノ島食材調達も張り切って行うことができたと思います。西脇家のみなさん、本当にありがとうございました!


調理編

続いては!
海士町、西ノ島、知夫村の三島で集まった食材を使った調理編です!
集まった食材は野菜から魚まで様々!!!
朝の9時から調理を開始しました!

西ノ島の方には、多くのお野菜やお魚をいただき、たくさんの料理を作ることができました!!自分たちで、「もらった食材たちが1番活きる料理はなんだろう?」と考えた結果、計18品が完成しました!
今回作った料理の中でいくつかを詳しく紹介していきたいと思います。

①アクアパッツァ

まずは、西脇さんにもらったイトヨリダイのアクアパッツァです。
これを調理してくれたのは、寮にいた魚の捌ける一年生男子でした。
魚の新鮮さに驚きながら、慣れた手つきでこんなにも美味しそうな一品を仕上げてくれました!

おしゃれな料理に他の人も驚いていました。
肝心の味の方は、油が乗っている魚にハーブの香りが相まって絶品でした!

②スイートポテト

続いては、美味しいさつまいもで作ったスイートポテトです!
ここでもたくさんの寮生が手伝ってくれました!これもまた絶品!!
ものすごく甘くて、軽いので何個でも食べることができました!
スイートポテトは、簡単で大量に作れるのでいいですよね!

③ラタトゥーユ

最後に紹介するのは、ラタトゥーユです!
ここでは、ナスやじゃがいも、ズッキーニや玉ねぎ、ハーブ類、また見たこともない野菜などをトマトで煮込みました。

見たこともない野菜たちは、どのように調理すれば良いか全くわからず、戸惑いながらも試行錯誤を繰り返しながら調理していきました。

たくさんの食材を調理し続け、気づけば夕方の17時!
作った料理は、自分たちや手伝ってくれた人たちで分けるだけではなくて男子寮、女子寮ともに分けて配りました!

どの料理も大人気ですぐに無くなりました!

まとめ

みなさんどうだったでしょうか?!

西ノ島町をまわった際には、初めて会う方でも優しく接していただき、
本当に温かい気持ちになりました。

食材をくださるだけではなく、お家に入れてもらいお茶をご馳走になったり、ご飯を呼んでいただいたりと至れり尽くせりの一日でした。

提供していただいた食材は、全て作った方から手渡しでいただきました。
その一つ一つを調理するたびに、頂いた方の顔が浮かび上がってきました。
『生産者さんと交流して、直接もらう』
このような経験をすることで、いつも以上に食材に対してありがたみや美味しさを感じることができました。

今回、食材をくださった方々には、小さな恩返しですが自分たちでお手紙を書き、また日を改め、お手伝いに行かせていただきたいと考えています!!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!!


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