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【令和5年島体験】西ノ島での暮らしを経て、次のステップへ

「Humans of Nishinoshima」
島に住んでいる人って何してるの?島にはどんな仕事があるの?
このマガジンでは西ノ島で暮らす人にインタビューし、
イメージしづらい離島での暮らしについてお届けしています。

熱唱中

岡本有加さん
令和5年度の大人の島体験生(4-6月期)

今回インタビューしたのは令和5年度の「島体験生」として西ノ島で働きながら生活していた岡本さんです。
筆者と誕生日が同じなのでシンパシーを感じています!


プロフィール

ーー今日はよろしくお願いします!改めて自己紹介をお願いします。
大学4回生を休学中の21歳です。
長崎で生まれて3歳までいて、その後は東京でずっと暮らしていました。
K popが好きです!

なぜ島体験に?

ーーありがとうございます、まずは島体験に参加した理由を教えてください。
きっかけはボランティア団体の友達(知夫村の同じく4-6月期の島体験生)に「私これ行くから行かない?」って言われて「あー、分かったいいよ~~」って。
でその後ちゃんと調べて、おもしろそうな町だなって思ったから。
私の専攻は「まちづくり」ではなくて、「多様性のあるまちづくり」なんだけど、そこに絡んでいる部分もあるから。
やっぱり田舎をどう再興していくかみたいなのはボランティア先でよくテーマになってるし、自分も団体でその話をよくしてるのもあって。

あとは一回東京を離れようと思ってて。
海外ボランティアにいくためのお金も貯めたいっていうのもあったし。

ーーちなみに、まちづくりに興味が出てきたきっかけは?
大学のゼミが多様性のあるまちづくりっていうテーマで。
それは地方創生とかではなくてどちらかと言えば既に盛り上がってるまちのことで、もちろん田舎の方も扱うんだけど。
例えば大学のある中野区とかはごちゃごちゃで色々な人達がいる状況で、誰もが過ごしやすいまちづくりをするにはどうすればいいのか、っていうのがテーマ。そこでまちづくりっていうのを知って。そこから、日本のボランティアの田舎っていうのは人がいない・人が足りないっていうのはどこも同じ状況っていうのも学んで。そこで地域創生っていう言葉は知ったかなあ。


私の学部はほんとに幅広くて、私はそこまで本格的にはやってないんだけど観光業も勉強してて。
そこでも高知県の馬路村とか地域創生で有名になったところをテーマにレポートを書きなさいとかもあったなあ。
大学がきっかけで色々知識を得て、ボランティアで実際に目の当たりにしたっていう感じかな。

大学1回生の時はコロナで全然外に出られなかった世代で。
2回生が色々あれやりたいこれやりたいっていう時期で、バイトも楽しかったし、趣味もやりたいなって。で2回生の秋頃からボランティアを始めて。
私が所属しているボランティア団体はいい意味で放任主義で、飛行機とかも自分で取るし、到着してからも送迎とかなくて。
でもその分登録費とかも安いんだよね。そういうところが気に入った!

仕事について

ーー次に仕事内容を教えてください!
メインはメール・電話・窓口でのお客様対応。面白いと思ったのは御朱印を書くことかな。意外とデータの打ち込みが多くて。レンタサイクルは私がデータをまとめて客層分析みたいなのもしてた。
あとはツーデーウォークとか外国客船寄港とかのイベントのお手伝いかな。
個人的には観光用のマップを英訳したり、島体験・島留学生のマニュアルを作ったりもした。

ーー仕事で面白かったことなどはありますか?
私はなんとなくインバウンドのお客様対応を任せてもらうことが多くて。
海外のお客様だと言葉も通じないことも多々あるし、0から100まで手配することもあったり。「宿は取ってきてない、けどシュノーケリングもやりたい!」とかの要望があったり。だけど対応するとすんごい喜んでくれて、接客が良かったとか言ってくれたりするのね。そういうのがあると嬉しいし、自分が作った英語のマップを手に取ってるのを見ると「私が作ったものが役立ってる!」って思って。
外国船寄港のときも、私は焼火神社でお客様を待ってたんだけど、ツアーに参加していない人にはガイドさんがついてないから、そういう方になんとなくではあるけど案内とかもして。

ーー英語は元々得意だったの?
うーん、海外ボランティアでは使うかな。どちらかというと気合の英語って感じ、私の場合は。伝われ!って感じで(笑)

ーー仕事で大変だったことはありますか?
社会人経験がないから初めは電話で「もしもし」って言ってて。バイトしかしたことないからそういうのも知らなくて。最初はそういうのが大変だったかな。
今でも「友達に話しかけてるみたいだね」って言われる。窓口対応で「あー、そうそこです!!」みたいな感じで応対しちゃうこともあるんだけど、それが良いよって言ってもらえることもあって。きちんとしなきゃいけない時との切り替えが難しかったかな。

島での思い出

ーー島での印象的なエピソードはありますか?
この前学童で楽しく過ごして、やっぱり子どもっていいなあって思った。
主催する側がいて、遊ぶ子どもがいて、私はどちらかというと子ども側だったんだけど。キックベースボールで子どもと「よっしゃいくぞー!」みたいな。童心を思い出して楽しかった。
難しいと思ったのは私は「だめだよ」が言えないなって思ったこと。子ども2人から引っ張られて、後ろからも別の子に「いつになったらこっち来るのー!?」って言われて。その時は結局ベテランの方に助けてもらったんだけど、納得のさせ方が難しいなって感じた。
あとはちょっとやんちゃな子がわーってこっちにやってくる時に、私は何とも思ってなかったんだけど、別の方が「それはだめだよね」って伝えてて。
ちゃんとそういうのも言ったほうがいいのかなって思って。その辺りが難しいとは思う。

ーー前にBBQしたときも、有加はずっと子どもと遊んでてすごいなって思って。
なんか癒されるんだよね。でも思ったのは、遊んでるときに別の島留学生や体験生は子どもの世界観に近づいて寄り添うのが上手いんだけど、私は私の世界観で楽しんでて、お互いよく分からないけど笑ってる、みたいな。

あとはパソコンスキルが上がったこととか、太ったこととか(笑)
料理もするようになった!今まではボランティア先でしかしてなくて。ちょっと凝ったのを作るのって楽しいし、シェアメイトが「美味しい!」って食べてくれるのが嬉しい。
あとは朝ちゃんと起きられるようになった!生活ペースが整ったかな。前は0時までバイトして1時に帰って2時に寝て、10時に起きるみたいな感じだったけど、今は遅くても8時とかには起きるもん。

島体験の後は

ーー島体験を終えた後の予定は?
7月末まで西ノ島にいて、その後はフィリピンでのボランティアに行って、9月から復学する予定!卒業のタイミングは考え中。
次のボランティアはマングローブの植林と子ども教育をやるんだけど、その活動の広報とか、受入先との橋渡し役も担当するかもしれません。

パン作り教室にて
最終報告会
おつかれさま!