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【島の子育て】みた保育園さんを取材させていただきました!~園長先生インタビュー~

このマガジンでは、移住を検討している方、島生活に興味がある方に向けて、島の住居・インフラ・子育て支援など、住む前に知っておきたい!そんな情報をお届けします。

こんにちは、note管理人の露木です。
今回は西ノ島町立の「みた保育園」さんを取材させていただきました。
前編は園長さんへのインタビューです!


みた保育園基本情報

設置主体:西ノ島町
定員:45名
【保育目標】
(1)元気で意欲的に友達と遊べる子ども
(2)何事にも興味関心を持ち感動し、考えて行動できる子ども
(3)思いやりのある優しい子ども
【食事目標】
(1)心身両面の健全な発育を図るために、量・質ともに適切な食事を提供します
(2)望ましい食事態度の形成を図ります
(3)食事を通して健康や栄養に関心を持たせ望ましい生活環境を作ります

令和5年度西ノ島町立みた保育園のしおりより抜粋
園の駐車場からみた景色
広々とした園庭

園長先生にインタビュー

ーーよろしくお願いします!早速ですが、園の保育方針・モットーについて教えてください。
みた保育園の保育理念は「互いに育ちあう保育」です。
保育園のなかで、子ども同士が一緒に楽しむ、一緒に考える体験を通して、互いに成長してもらいたいと思っています。
また、子ども成長や子どもの感性にふれることで、保育士などの大人も一緒に成長し、よりよい保育園になってもらいたいと思っています。
 
保育園は保育指針という国の定める方針に沿って運営することが求められています。
保育指針には、生きる力を育てる、という思いがあります。生きる力とは、社会の中で、自分で考え、生きる道を自分で切り開く力のことだと思っています。
少子高齢化、AIの普及など従来あった仕事がなくなることが想定される中で、これからの社会で生きていくためには、一人ひとりが考え、自ら決めることが大切になると思っています。
号令をかけて全員が一斉に同じことをやる保育ではなく、子どもたち一人ひとりが自ら考え、選択できる機会をもてるような環境や活動を心がけています。
小学校でも生きる力を育てることがねらいになっていると思っています。小学校と連続して生きる力を育てていくために、保育園では、自分で考える力「主体性」、話しあう、話を聞くこと「協同性」を育て、自分は大切な存在だと実感する、「自己肯定感」を高めることを大切にしています。

また、学びの姿勢を育てるために体幹を鍛える、手指を鍛えるといった体力の向上を意識しながら、様々な人との関わり「社会性」を身に着けてもらいたいと思っています。こうしたことが大人になってから大切な生きる力を育むことにつながっていると思っています。

読み聞かせに夢中な子ども達

ーー園児・保育士さん・保護者の方と関わるうえで大事にしていることは何ですか?
園児との関わりでは、その子の気持ちを大切にすることを心がけています。大人のこうしようという声かけにイヤと反応することがあります。その裏側には、自分でやりたい、最後までやりたいという気持ちが隠れていると思っています。
大人の都合もありますが、なるべく子どもの気持ちに応えていくことが子どもとの信頼関係が生まれると思っています。
言葉の通じない0歳の子どもにも話しかけたり、気持ちを汲み取ろうと心がけていくと自然とコミュニケーションがとれるようになります。0歳であっても何歳であっても、一人の人として向き合うことが大切だと思っています。

保育士とは、子どもの成長を共有できるように努めています。
保育士にとって子どもの成長は何よりの喜びだと感じています。
子どもの成長を促せたことを認めて、さらにどうすれば子どもが日々楽しく、日々成長できるかということを、話し合い、共有する機会をつくることが大事だと思っています。

保護者の方々には、保育園での取り組みをたくさん見てもらいたいと思っています。
園内では子どもの写真や作品などを見てもらえるように工夫しています。
保育園での様子を知ってもらうことで、子どもたちが好きなこと、楽しかったこと、できるようになったことが家庭でも続くようになると思います。
保育園での出来事がおうちのなかでも会話の材料になったり、家での遊びのきっかけになったりすると思っています。

「焼火窯」さんにて陶芸体験

ーー西ノ島で子育てをする上でのいいな、と感じることは何ですか?
 生物学者で作家のレイチェルカーソンの「センスオブワンダー」という本があります。
自然や新しいことにふれて、美しいと感じたり、不思議だと思ったりすることは子どものころにしかない感性で生涯残るものだそうです。
島にある美しい風景、たくさんの自然、海の気持ちよさ、心地よい風などを子どものころに感じることのできるということが、子育ての環境としてとても素晴らしいものだと思っています。 

親子で過ごせる時間が多いことも島の良いところだと思っています。
都会と比べると通勤に時間がかからないことから、親子で過ごす時間がとても多いように感じています。
仕事が終わって暗くなるまでの間でも親子で遊んでいる姿を見かけますが、都会ではなかなかできないことだと思います。

ーー今後の園として目標・展望を教えてください。
子どもの生きる力を育む保育、主体性を育む保育は子どもたちに選択できる環境をつくっていくことからとても難しく、まだ十分にできているとは言えないと思っています。

西ノ島町では、合同会社子どもベースさんに幼児教育アドバイザーをお願いしています。
保育の現場にいると自分もそうですが、独りよがりになりがちです。
アドバイザーの助言を受けたり、他の保育園の取り組みを学んだりすることで、自分たちの保育を客観的に見つめなおしながら、少しずつでも子どもたちにとってより良い保育に向かっていきたいと思っています。

焼火神社へ遠足

ーー記事を読んでいる方へのメッセージをお願いします。
少子高齢化は深刻な問題で、子ども同士の関わりの機会や大人との関わりの機会はどんどん減ってきています。
地域の方々には、今まで以上に保育園との関わりの機会を増やしてもらえたら大変助かります。差し支えない範囲で結構ですので、子どもとの関わりについてアイデアなどがあればご意見いただきたいと思っています。

また、島外の方につきましても、保育園との関わりについてご意見やアイデアなどがあればいただきたいと思っています。
島での子育てや島の保育園に興味のある方がいれば積極的に関わっていきたいと思っています。
様々な人との関わりが子どもたちの豊かな体験の機会になると思っていますので、よろしくお願いいたします。

自然観察会
まき(餅)づくり体験
岩場の生き物に興味津々

筆者より

取材で度々みた保育園さんを訪れているのですが、毎回子どもが北原さんに
近付いて「園長先生~~!」と抱っこやおんぶをお願いしている姿が印象的です。子どもたちから慕われているんだな、というのが伝わってきます。
西ノ島は自然豊かで、子ども達にとってはのびのびと過ごすことのできる環境だなど感じます。
今回の記事をきっかけに、みた保育園さんや西ノ島での子育てに興味を持っていただけたら嬉しいです。
後編は保育士さんのインタビューです!

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みた保育園へのお問合せは、
電話:08514-6-0450
メールアドレス:
kitahara-shinya@town.nishinoshima.shimane.jp(園長 北原)
となります!
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